2010-01-01から1年間の記事一覧

翻訳について

たまたま発見したサイトでオペラの翻訳をやり始めてから1年ほど経つのですが、翻訳というのは独特の難しさがあるように思います。最近、「超訳」というのが本屋に置いてあり、意図はわかるのですが、これでほんとにいいのかな?と。 でも、私のワーグナーの…

こんな本を読んでみた

たまたま、こんな本を読んでみました。新書139 わたしの嫌いなクラシック 鈴木淳史 著 (新書y)作者: 鈴木淳史出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2005/08/25メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (14件) を見るこういうのを読むと、自分の好きな…

ヴァルトラウテの語り

「黄昏」訳了まで、もうすぐです・・・ http://www31.atwiki.jp/oper/pages/199.html

ニールセン往年の国内ヒット曲

ワールドカップ、日本も負けてしまいました・・・。せっかく、デンマークにあんな良い試合をしたのですから、せめて、もう一勝してもらいたかったものです。 というわけで、今日は、そのデンマークネタということで・・・(笑) カール・ニールセンの「道路…

詩と音楽、アルトソロ

訳しておいて何ですが、「大地の歌」は、詩はどうというほどのものではなく、いいのは、何と言ってもマーラーの音楽です。言葉以上に、音楽の語りかける力が意味を持っているように思えます。 詩はあくまで「触媒」ということで、ムードを味わえばいいのかな…

「大地の歌」を訳してみました

来週の金曜日に、読売日響の「大地の歌」を聴きに行く予定なので、予習していたら、思わず訳してしまい、管理人さんにテンプレートを作っていただき、アップさせてもらいました。 http://www31.atwiki.jp/oper/pages/719.html 「大地の歌」って、テノールと…

プロローグのノルンシーン〜世代間不公平?

「黄昏」の一番最初の情景である「3人のノルン」のシーンを訳しました。 http://www31.atwiki.jp/oper/pages/197.html これ、ト書きには明瞭に、第1が「年長」で、第2は「少し若く」、第3は「最年少」と書いてありますが、ほとんどの演出は、みんな同じ…

「愛の死」ヒストリカル

今日は、よほど「愛の死」が好きでなければ、楽しめない企画かも?この前の記事に書いた1907年「愛の死」はじめヒストリカル特集です・ ところで、この前、ネットを見ていたら、日本はボーカロイドがチャートを争う国なのだから、この際、政治も「ポリテ…

「愛の死」・・・テクノクラシカ?

今日は「父の日」だということを「ちびまる子ちゃん」を見ていて初めて気が付いた私ですが、「父ヒロシ」というのは、果たして何をしている人なのでしょうか?きっと、ごく普通の会社員なんでしょうが、「マスオさん」とは違い、スーツを着て出社するシーン…

改めてテオリン・スミスの「トリスタン」

コヴェントガーデンのCDを聴きながら、バイロイト2009のDVDが気になってしまい、改めて聴いてみると、これ、やっぱり歌手がすごくいいと思います。テオリンさんの「愛の死」は独特すぎるのですが、何度も聴いているとだんだん洗脳されて来ます(笑…

第1幕第1場を訳しました

神々の黄昏第1幕第1場をアップしました。こちらです。 http://www31.atwiki.jp/oper/pages/198.html この場面のドイツ語って、回りくどい表現と言うか、けっこう訳しにくいので苦心しました。その回りくどさをうまく出せればいいのですが、なかなか至難な業…

ドミンゴとシュテンメのトリイゾCDを聴く(第2幕まで)

この前、お店に行ったら輸入盤をお安く売っていたので、思わず購入し、何度か聴いてみています。☆アントニオ・パッパーノ指揮イギリス王立歌劇場「トリスタンとイゾルデ」 トリスタン:プラシド・ドミンゴ、イゾルデ:ニーナ・シュテンメ、ブランゲーネ:藤…

モーツァルトのオペラ論を読んでみた

岡田暁生さんの「恋愛哲学者モーツァルト」(新潮選書)という本を読んでみました。 「魔笛」をせっせと翻訳していた時から、この本がずっと気になっていたのですが、変に先回りして読んでしまうと、もろに影響を受けてしまいそうな気がしたので、後回しにし…

好きな作曲家

この前、年表で並べてみて気がついたのですが、私は、ドイツ前期ロマン派(あまりそういう言い方しないですね)には、あまり興味が無くて、好きなのは、ワーグナー、ブルックナー、マーラーです。いわゆる後期ロマン派というやつですね。R・シュトラウスは…

シューマン200年とドイツロマン派年表

ネトラジのあちこちで「シューマン」が多いのかと思っていたら、6月8日がバースデーなんですね。合点が行きました。日本では、ショパン200年は、やたらとあちこちで宣伝されているのに、影のうすいシューマンくんです。ヨーロッパではどうなんでしょうね?少…

第3幕もつながりました

第3幕の第3場も訳したので、つながりました。(なお、これまで、こちらから入ると、なぜか対訳がズレて表示される場合があったようなのですが、管理人さんのほうで改善していただきました。) http://www31.atwiki.jp/oper/pages/203.html なんか、前日か…

なんかピンと来ないジークフリートの会話(第2幕第2場)

第2幕のちょっとだけ残していた「第2場」を訳したので、これで第2幕訳了です。 http://www31.atwiki.jp/oper/pages/200.html このシーンは、ジークフリートとグートルーネの会話なのですが、セリフがフニャッとしている感じで、あまりピンとこない部分で…

昨日は「3番」、今日は??

昨日のニールセン・フェスティバル「3番」の演奏は、思った以上に楽しめました。オーデンセはニールセンの地元(童話作家のアンデルセンも地元)ですが、そんなに大きな町ではないようです。そこのオケなのですが、やはりデンマークって、木管楽器の人たち…

ワーグナーにおける「もっとかわいくていいキャラ」とは?

最近、コペンハーゲン・リング以来、指揮者シェーンヴァント氏⇒ニールセン⇒デンマークのニールセンフェスティバルとつながり、本業をおろそかにしている(←仕事じゃないって・・・)気がするので、ちょっと考えてみました。 前から少し思っていて、最近さら…

耳ざわりのいいニールセン

ニールセンは、1865年の6月9日生まれなので「生誕135年」ですね。シベリウスは同い年で、リヒャルト・シュトラウスは1歳年上です。若いころには、「それほどヘンじゃない曲」も作っています。今ひとつ「日本人受け」する曲がないので、絶対ポピュ…

ニールセンのピアノ曲

デンマークでは、ニールセンフェスティバルの期間中なので、この際、ニールセンについて集中的に書いてみることとします。 昨夜は、彼のピアノ曲のコンサートをしていたのですが、これは昨年のチボリ公演での録音です。(ちなみに、私がコペンハーゲンに行っ…

ラインの乙女のアンサンブル

久しぶりに「黄昏」に戻って、第3幕の「アンサンブル」を訳しました。 http://www31.atwiki.jp/oper/pages/202.html それにしても、ここは、コペンハーゲン・リングが出色です。演出もいいのですが、音だけで聴いても、すごくいいです。歌手がすごくいいの…

ケルビーノ

この前、最近の動画にリンクして、あれはあれでいいと思うのですが、実は、私が一番好きなのは、これだったりします。古風かも知れませんが・・・。 http://www.youtube.com/watch?v=RxdMAwoBdkI&NR=1 http://www.youtube.com/watch?v=EdoTSOPbPYQ&NR=1

ルルの対訳完了

オペラ対訳プロジェクトの「ルル」対訳を完了しました。↓ http://www31.atwiki.jp/oper/pages/265.html 2月頃からやっていたので、考えてみると、だいぶ時間がかかりました。この間、新国立劇場の日程に合わせて「ジークフリート」「黄昏」「影のない女」と…

新国立劇場「影のない女」の感想

「影のない女」、今日もやっていたはずですね。なぜか、公演日になると雨が降るような気がするのは気のせいでしょうか?あと1回公演が残っていますが、そろそろ感想書くことにします。もし、まだ行っていなくて、千秋楽に行く方は、ネタバレありなので読ま…

影のない女のライブでの発見

ライブで聴きに行く効用は、音響も含めていろいろあるのですが、作品に集中できることです。日頃は、どうしても「ながら」で聴いてしまうことが多いです。 「影のない女」は、やはり音楽が良いと思うのですが、そこには色々な意味があるような気がします。シ…

追記(影のない女とカーチャ)

その後、これも聴いてたら、このカミナリシーンも「影のない女」と似ていた。雷が鳴って、男たちが声を上げるところが良く似てます。 http://www.youtube.com/watch?v=FZUmrwrCakw

バラクについて

ニルソンの自伝を読んでたら「影のない女」について、いろいろ書いてありました。バラクの妻が当たり役だったので引退年齢が延びたと書いているのが面白いのですが、それと合わせて、バラクの妻から見た「バラク」について語っています。 彼女によると、バラ…

デンマークの「ワーグナー・ガラコンサート」

さる方の影響で、よくデンマークのコンサートをチェックしているのですが、22日に「コペンハーゲン・リング」にも出演しているアナセン、ビリエル、レスマクの3人が出演する「ワーグナー・ガラ・コンサート」があったので聴いてみました。 オケはオールボ…

「影のない女」の初日に行きました

今、見て帰ってきたところです。どうでもいいですが、今日の東京はずっと雨が降っていて、蒸し暑いのなんの・・・。髪がびしょぬれになってしまうような湿気でした。そんな中、朝から歩き回ってたら、疲れちゃいました。さすがに一瞬ウトウトとしてしまいま…