2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ミヒャエラ・カウネさんのR・シュトラウス(四つの最後の歌など)

ミヒャエラ・カウネさんは昨年9月の「アラベラ」ですが、このCDを買ってみたら、とても良かったです。Orchestral Songsアーティスト: Richard Strauss,Eiji Oue,North German Radio Philharmonic Orchestra,Michaela Kaune出版社/メーカー: Berlin Classi…

ローエングリン特集(2)〜「民衆の心」としてのエルザ〜

前回の記事の続きです。下記のリンクは第2幕の後半です。 http://www31.atwiki.jp/oper/pages/1431.html 私見では、エルザはワーグナーにおける最初の「成功したヒロイン」です。ゼンタとエリーザベトの「キャラの立ち方」は、これに比べると数段落ちます。…

ローエングリン特集(1)〜台本の素晴らしさ〜

『ローエングリン』第2幕をやっとアップしましたので、お役立て下さい。うまく訳せているかは分からないのですが、少なくとも台本としてはワーグナーの書いた最高のページの一つだと思います。したがって、相当力を入れて自己添削したつもりですが、それで…

新国立劇場「ばらの騎士」レビュー(4月16日)

今週も大忙しでだいぶ遅れましたが、4月16日(土)のレビューです。立ち上がりはそれほどでもないように思えたのですが、だんだんはまっていった上演でした。私がとても良かったと思うのは、安井陽子さんのゾフィーですね。彼女の声はふくらみがあり、声…

朝比奈隆のマーラー「9番」

『ローエングリン』のキャンセルのお金で買いました。私はこの人の大ファンだから彼のブルックナーのCDをいっぱい持っています。このマーラーの演奏もラジオ等で聴いたことがあるかも知れませんが、CDを持っていなかったので買いました。マーラー:交響曲…

オネゲル交響曲第3番「典礼風」第2楽章「深き淵より」

私も大震災の影響・・・とりわけ放射能問題の影響で、ややきつい日々を送っているのですが、直接現地で被災されている方、家族・親戚が被災地にいらっしゃる方のご苦労、ご心労はいかばかりかと思います。私も総計15年近く東北地方で暮らしていたので、被…

ヤナーチェクの「熱さ」〜弦楽四重奏曲第2番「ないしょの手紙」

コンサートが中止になってお金が帰ってくる分、余暇を見つけてCDを聴こうかなという今日この頃です。 それにしても、人の役にも立たない「自粛ムード」に否定的な意見が多数出て来たのは良かったです。桜は満開なので、今日は雨で残念ですが、明日はぜひお…

前略 ルチア・ポップさま

最初に書いておきたいのですが、昨日の午後3時頃、近くの都立公園に行ったのですが、大勢の人が普通にお花見をしていました。むしろ桜がまだでした(笑)。自粛の貼り紙があるわけでも、取り締まりの人がいるわけでもありませんでした。ほっとしました。さ…

心の「痛み」、そして「癒し」(マーラー「9番」とモーツァルト「ジュピター」)

私は久しぶりに土日の連休を取っています。明日はちょっと職場に顔を出す予定ですが、3月11日以来初めて家でゆっくり落ち着いています。 やはり必要なのは音楽です。直後は主にモーツァルトを聴いていたのですが、最近聴いているのはマーラーです。 私が…