2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

アルバン・ベルク『ルル』進行中

今日は、『ルル』の第1幕第2場の最初の方を「オペラ対訳プロジェクト」にアップしました。 このオペラは会話が多くてモノローグは少ないので、意味を取るのはわりと簡単ですが、読みこむと内容は深くてギョッとすることが多々あります。 この場面で改めて…

ウォーナー演出など

「オペラ対訳プロジェクト」からは、そのオペラ関係の記事がいろいろリンクできて、スグレものです。それを使って、「ジークフリート」の感想をいろいろ見てみました。 ウォーナー演出は、けっこう評判いいですね。楽しい、という評価が多いです。確かに、そ…

やっぱりクナが好き。ヴァルナイも。

しつこくジークフリート第3幕にハマり続けています。 どうも目ざめのシーンが脳裏から去らず、いろいろなCDを聴いているのですが、やはり帰って行ってしまうのは、クナの57年・58年のバイロイトです。というか、これが初めて聴いたこの音楽だったので、い…

またまた「ジークフリート」

なかなか、この世界から脱出できずに、やっと「ブリュンヒルデの目ざめ」以下を訳し終わりました。この部分、難しいですね。アップした後に、ほんとにこれでいいのかな?と。でも、また風邪がぶり返してもしょうがないので、あまり考えないようにしよう・・…

「ジークフリート」(つづき)

昨日の上演で、ヴォータン(さすらい人)のことを書かなかったのですが、ユッカ・ラジライネンは、第2幕までは比較的抑えているように思えたのですが、第3幕では全力投球で「おっ!」と思いました。このシーンは、エルダ役のシュレーダーも良かったので、…

新国立劇場『ジークフリート』

今日、観に行ってきました。やっぱりワーグナーは、いいです。余韻に浸っています。 ただ、今週仕事が忙しく、雪の降っている夜中とかに散々外出したので風邪(インフルではないですよ)を引いてしまい、薬を飲みながらの観劇になってしまいました(泣)。で…

出たり入ったり〜ジークフリート第2幕

相変わらず「ジークフリート」の予習中です。 前回、アルベリヒとミーメの掛け合いの音楽の面白さについて触れたのですが、この二人は、ジークフリートがファフナーの洞窟に指輪と隠れ頭巾を取りに行っている間に舞台に出て来て、充実のコント(?)を繰り広…

ジークフリート「ラッパー」説〜訂正

前回の記事の訂正です。 ふと気がついたのですが、ラップに影響するのは、「子音」ではなく「音素」でした。 それで前読んだ記事を改めて見てみると、音素の数というのは、むしろ「母音」で差がついているみたいです。 そんなわけで、少しいい加減な内容でし…

ジークフリートは「ラッパー」か?

前日に引き続いて、「ジークフリート」の予習をしています。 第1幕と第2幕を聴いているのですが、これって、ワーグナーの中でもかなり異質の音楽ですよね。 オケがチャカチャカチャカチャカやっているのは、ワーグナーでは良くあることですが、このオペラ…

ジークフリート第3幕〜輝きながら愛し、笑いながら死のう〜

新国立劇場の『ジークフリート』を見に行く予定なので、下準備のためCDを聴いていたら、第3幕のジークフリートとブリュンヒルデのシーンを訳したくなり、「オペラ対訳プロジェクト」に掲載させていただきました。 私は、このシーン大好きなのです。「あな…

トリスタン物語の「愛の薬」

トリスタン物語では、2人を最終的に結びつける「愛の薬」が重要な役割を果たします。 ワーグナー以前のゴットフリートの叙事詩なども重要な役割を果たしているのは同じですが、決定的な違いは、先行する作品では「愛の薬」体験が「偶然」だったのに対して、…

「トリスタン」の脇役たち

「オペラ対訳プロジェクト」上に、「トリスタン」のプロローグを載せていただきました。昨年の夏に「トリスタン」を訳しながら、このオペラの人間関係を自分なりに整理した結果、こんなものになったという感じです。http://www31.atwiki.jp/oper/pages/495.h…

「ユートピア論」〜ブルックナーの「不信」

「オペラ対訳プロジェクト」の『魔笛』コメントでは、ユートピアという感覚がオーストリア(というよりハプスブルク帝国)の作曲家にはあるけれど、ドイツにはないと書きました。 具体例として、マーラーをあげたのですが、シューベルトのことを忘れていまし…

シカネーダーとワーグナー

『シカネーダー伝〜『魔笛』を書いた興行師〜』を読み終わりました。これを読むと、シカネーダーとワーグナーが非常に近いところにいることが良くわかります。『魔笛』を訳している最中に「ワーグナーに似ているなあ」と思ったことがたくさんあったので、や…

「アマデウス」を見てみる

今週の日曜日に「オペラ対訳プロジェクト」上に『魔笛』についての訳者コメントを載せていただきました。 コメントを書く準備で、いろいろモーツァルト関係を調べていたのですが、この際、映画『アマデウス』を見てみました。だいぶ前(20年近く?)にテレビ…