神々の黄昏

『指輪』のテーマについて

昨日とうって変わって、突如テーマが重くなります(私らしいですが)。 オペラ対訳プロジェクト上で『神々の黄昏』を訳し終わった頃から、「訳者コメント」を考えていたのですが、なかなかまとまりません。とはいえ、アップしないと何となくモヤーッとした気…

バイロイト「黄昏」2010ライブと「黄昏あらすじ」

昨夜はやはり第1幕でダウンし、あとは録音して聴きました。 ティーレマンは『黄昏』の安定感が抜群です。この人は、基本的にどの部分も手を抜かない人なので、この曲に一番合っているような気がします。 歌手は、ブリュンヒルデのリンダ・ワトソンは毎年の…

「黄昏」訳出終了

第1幕の最後のシーンを訳して、これで「黄昏」全訳です。3月に「黄昏」を聴く前に始めたので、4か月ほどかかりましたね。なんか感慨があります。 http://www31.atwiki.jp/oper/pages/199.html しまった・・・と思ったのは、この第1幕の幕切れが最後にな…

ヴァルトラウテとブリュンヒルデの語り

ヴァルトラウテとブリュンヒルデの対話をもう少し進めました。もうすぐ「黄昏」訳了です。 http://www31.atwiki.jp/oper/pages/199.html この「ヴァルトラウテの語り」の部分は長いですが、おそらくワーグナーファンは、この部分が大好きなはずです(もちろ…

ヴァルトラウテの語り

「黄昏」訳了まで、もうすぐです・・・ http://www31.atwiki.jp/oper/pages/199.html

プロローグのノルンシーン〜世代間不公平?

「黄昏」の一番最初の情景である「3人のノルン」のシーンを訳しました。 http://www31.atwiki.jp/oper/pages/197.html これ、ト書きには明瞭に、第1が「年長」で、第2は「少し若く」、第3は「最年少」と書いてありますが、ほとんどの演出は、みんな同じ…

第1幕第1場を訳しました

神々の黄昏第1幕第1場をアップしました。こちらです。 http://www31.atwiki.jp/oper/pages/198.html この場面のドイツ語って、回りくどい表現と言うか、けっこう訳しにくいので苦心しました。その回りくどさをうまく出せればいいのですが、なかなか至難な業…

第3幕もつながりました

第3幕の第3場も訳したので、つながりました。(なお、これまで、こちらから入ると、なぜか対訳がズレて表示される場合があったようなのですが、管理人さんのほうで改善していただきました。) http://www31.atwiki.jp/oper/pages/203.html なんか、前日か…

なんかピンと来ないジークフリートの会話(第2幕第2場)

第2幕のちょっとだけ残していた「第2場」を訳したので、これで第2幕訳了です。 http://www31.atwiki.jp/oper/pages/200.html このシーンは、ジークフリートとグートルーネの会話なのですが、セリフがフニャッとしている感じで、あまりピンとこない部分で…

ラインの乙女のアンサンブル

久しぶりに「黄昏」に戻って、第3幕の「アンサンブル」を訳しました。 http://www31.atwiki.jp/oper/pages/202.html それにしても、ここは、コペンハーゲン・リングが出色です。演出もいいのですが、音だけで聴いても、すごくいいです。歌手がすごくいいの…

コペンハーゲン・リング「黄昏」レビュー

コペハン・リングの「黄昏」です。何度も見ているので、なかなかレビューしませんでした。 ・最初のノルンの場面 この場面は、なかなかアイディア賞ものです。ノルンは「現在・過去・未来」(なんか日本の歌謡曲みたいですが♪)なので、このようにキャラクタ…

コペンハーゲン・リング「黄昏」レビュー(2)

続きで〜す。 ・ハーゲンとアルベリヒ さて第2幕。やっていることは、偶然の一致なんでしょうが、ウォーナー演出と似ていますね。アルベリヒはうまい。ハーゲンは、第2幕からは、ちょっと調子が悪いんじゃないんだろうか?大声を張り上げる部分はしょうが…

ブリュンヒルデの自己犠牲

「神々の黄昏」のブリュンヒルデの絶唱です。よく、これ単独でも取り上げられますから、このタイトルになっていますね。ドイツ語だと、Selbstopferung、英語だと、Self-Immolationでしょうか。日本語で「自己犠牲」というのは、う〜ん、どうなんでしょうかね…

たまにはシリアスに、ハーゲンのことなど

ふと思うと、甘酸っぱい「リング」だけではなく、シリアスな「リング」についても書くように、starboard様はじめ各方面から促されている気がしたので、ややそのあたりを書いてみようかと。(実はコペハンリングの「黄昏」について、まだレビューを書いていな…

「愛による救済」の動機?いいえ、「誕生の奇蹟」の動機でしょう。

30日の「神々の黄昏」プログラムを今初めて読んでみたら、「なるほどな」ということはあまり無くて、「そうかしら?」と思うことが多いですね。コペハン・リングを観たおかげで、すごく理解が深まったので、そう思うのでしょうね。 それはそれと、物語の最…

新国立劇場「神々の黄昏」(2010.3.30)

30日(火)に行って来ました。いやはや、平日に良く行けたものです。ヘタすると、第3幕だけか?と思いましたが全部聴けました。結局、一番、良かったと思うのは第1幕ですね。だから最初から聴けて良かったです。 それにしても、この舞台って、イレーネ・…

新妻ブリュンヒルデ〜第1幕へのプレリュード〜

昨日訳した「黄昏」のラブラブ二重唱ですが、ちょっと気になるところがあったので、今、若干、修正しました。「誤訳」はできるだけ潰しておきたいので。ところで、私の訳は、「だいぶ意訳している」と思われる方も多いかも知れませんが、決してそれを狙って…

ジークフリートの行動のなぞ〜第2幕第4場

今日は、前回の続きで「神々の黄昏」第2幕第4場を訳しました。ここは緊迫感あふれる音楽で、とてもテンポ良く物語が進んでいきますが、語っている内容はけっこうややこしいものがあります。 コチラです↓ http://www31.atwiki.jp/oper/pages/201.html グン…