2016-01-01から1年間の記事一覧

ヤナーチェクはフラットの多い調が好き?

相変わらずヤナーチェクに思いをめぐらしていたところ、前に「イェヌーファ」の第3幕の最後、なぜ変ロ長調の調号のまま、変ホ長調で終わるのかと疑問を呈したのですが、よく考えてみると、1つの場につき1つの記号という原則なので、単純に近親調だから変…

新国立劇場「イェヌーファ」感想

昨日(3月5日)の新国立劇場『イェヌーファ』に行ってきました。上演水準については何の心配もしていなかったのですが、期待以上に良かったと思います。忘れないうちに取り急ぎ記載します。 何よりも、トマーシュ・ハヌス指揮の東京交響楽団は、ヤナーチェ…

イェヌーファ 第1幕冒頭の音楽について

「訳者コメント」に書いたヤナーチェクの短い「叙情的モチーフ」ですが、改めて聴いてみると、『イェヌーファ』第1幕の冒頭のシロフォンが「カラカラカラ・・・」と打ち鳴らす音も、まさにそうではないかと思いました。これは水車が水流を受けて、カラカラ…

イェヌーファ ゲネプロの動画とDVDでの予習

Youtubeで、イェヌーファのゲネプロの抜粋がアップされているとのことで、見てみました。 https://www.youtube.com/watch?v=I_DKdGR1cNE なるほど、舞台は結構シンプルですね。ハンナ・シュヴァルツさんは、全然「おばあさん」という感じじゃないので、初め…

イェヌーファ対訳〜「訳者より」アップ

イェヌーファ対訳について、「訳者より」を掲載しました。 http://www31.atwiki.jp/oper/pages/3111.html 主に、ヤナーチェクの人生における「イェヌーファ」の意義と、登場人物の性格を述べたうえで、最後に音楽面について思う所を書いています。 音楽面に…

ヤナーチェク「イェヌーファ」対訳完成

ヤナーチェクの代表作『イェヌーファ』の日本語訳を、オペラ対訳プロジェクトにアップしました。 http://www31.atwiki.jp/oper/pages/413.html 間もなく、新国立劇場で初めてヤナーチェクが上演されることもあり、ヤナーチェクオペラの普及も兼ねて何とか上…

お正月に振り返るニールセン生誕150年

新たな年を迎えました。昨年は公私とも多忙、かつ気力が湧かないということもあり、ほぼ休止状態でありましたが、今年はどうなることやらという感じです。できれば、多少なりとも記事を書ければと思っているところです。 さて、昨年2015年はデンマークの生ん…