2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

N響シルマーの「パルジファル」を動画で聴く

この前も紹介したのですが、4月4日の東京春祭「パルジファル」(東京文化会館)が動画で配信されております。 http://www.tokyo-harusai.com/news/news_594.html 今日、全曲通しで聴きました。改めて聴くと、ほんとにいい演奏なので、全部録音してしまいま…

ルル第1幕完成

しばらく中断していた「ルル」の訳ですが、第3場をアップしたので、やっと第1幕が終了です。コチラです↓ http://www31.atwiki.jp/oper/pages/270.html ルルって、一見シリアスな話ですが、ユーモラスな所がいっぱいあって、それが魅力です。その点、どこま…

アダージョ特集

「イゾルデの愛の死特集」と「ヘンなオケ曲特集」がご好評をいただいたようなので、Youtube特集第3弾をお送りします。 「カラヤン・アダージョ」というメジャーなCDがあったので、それにあやかって、そのCDには収録されそうにない「アダージョ」をご紹…

ジークフリートひとり芝居(第3幕)

炎をかいくぐったジークフリートが、ブリュンヒルデを目覚めさせるまでの場面を訳しました。ここは、その後のシーンを訳した時から、ずっと訳そうと思ったのですが、なかなかできなかったのです。最初のセリフからして、どうしようかな?と。これでいいかど…

コペンハーゲン・リング「黄昏」レビュー

コペハン・リングの「黄昏」です。何度も見ているので、なかなかレビューしませんでした。 ・最初のノルンの場面 この場面は、なかなかアイディア賞ものです。ノルンは「現在・過去・未来」(なんか日本の歌謡曲みたいですが♪)なので、このようにキャラクタ…

コペンハーゲン・リング「黄昏」レビュー(2)

続きで〜す。 ・ハーゲンとアルベリヒ さて第2幕。やっていることは、偶然の一致なんでしょうが、ウォーナー演出と似ていますね。アルベリヒはうまい。ハーゲンは、第2幕からは、ちょっと調子が悪いんじゃないんだろうか?大声を張り上げる部分はしょうが…

ブリュンヒルデの自己犠牲

「神々の黄昏」のブリュンヒルデの絶唱です。よく、これ単独でも取り上げられますから、このタイトルになっていますね。ドイツ語だと、Selbstopferung、英語だと、Self-Immolationでしょうか。日本語で「自己犠牲」というのは、う〜ん、どうなんでしょうかね…

ジークフリート第3幕の翻訳について感じたこと

ちょっと備忘録的に。 「ジークフリート」第3幕の、Ewig war ich,ewig bin ich・・・以下なのですが、「私は永遠だった。今も永遠です」との訳があり、私は、「そりゃ誤訳でしょ。これは、そのあと、ewig in süß sehnender Wonneと続くから『ずっと甘い憧れの…

たまにはシリアスに、ハーゲンのことなど

ふと思うと、甘酸っぱい「リング」だけではなく、シリアスな「リング」についても書くように、starboard様はじめ各方面から促されている気がしたので、ややそのあたりを書いてみようかと。(実はコペハンリングの「黄昏」について、まだレビューを書いていな…

ナニコレ?クラシック

いやあ。今日はいい天気で、気持ち良かったです。春ですね。 最近、ワーグナーだらけだったので、今日はちょっと気分を変えてみたいと思います。オケ曲を聴く方にご訪問いただいているので、ちょっとヘンなクラシック曲を集めてみました。 私、たぶん自分が…

「君こそは春」〜ジークリンデの複雑な気持ち〜

春だというのに、えらく寒かったのですが、今日はやっと暖かくなりました。 そんなわけで、季節感のある作品をYoutubeに投稿してみました。 直訳でないので、どうか?と感じる向きもあるかも知れませんが、そのへんはご容赦ください。日本語に合わせるために…

小山由美さんのツェムリンスキー

前回の続きです。このコンサートの前半は、まず「ワルキューレ」からの抜粋でした。フリッカのアリアなのですが、ヴォータンのセリフはカットだったので、答えさせてもらえない亭主みたいで、哀れの念が募りました(笑)。小山由美さんは表現力があるので、…

小山由美さんのニコニコ・クンドリー

前々回も書いたように、月曜日は、サントリー・ホールに、メゾソプラノの小山由美さんの「サントリー音楽賞受賞記念コンサート」に行ってきました。 曲目がワーグナーであることももちろんですが、考えてみると何度も何度もオペラで彼女を聴いており、こうし…

「救済者に救済を!」か「救い主が救われた!」か

「オペラ対訳プロジェクト」上で、私の「パルジファル」翻訳について、最後をしめくくる合唱の訳(タイトル文の最初が良くある訳、後の方が私の訳)について、ご質問をいただいていました。 また、前回の記事で、ニーチェの話を中途半端にしてしまったので、…

シルマー・N響のパルジファル(東京文化会館2010.4.4)

今日はサントリーホールに小山由美さんのコンサート、昨夜はタイトルの東京文化会館「パルジファル」に行ってきました。 今日も良かったのですが、昨日のパルジファルも、いやあ、良かったです。期待していたのですが、思った以上でしたね。大満足です。 パ…

「愛による救済」の動機?いいえ、「誕生の奇蹟」の動機でしょう。

30日の「神々の黄昏」プログラムを今初めて読んでみたら、「なるほどな」ということはあまり無くて、「そうかしら?」と思うことが多いですね。コペハン・リングを観たおかげで、すごく理解が深まったので、そう思うのでしょうね。 それはそれと、物語の最…

新国立劇場「神々の黄昏」(2010.3.30)

30日(火)に行って来ました。いやはや、平日に良く行けたものです。ヘタすると、第3幕だけか?と思いましたが全部聴けました。結局、一番、良かったと思うのは第1幕ですね。だから最初から聴けて良かったです。 それにしても、この舞台って、イレーネ・…