2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

シャイーのマーラー8番〜ようやくわかってきた「千人の交響曲」

この季節は雨がイヤですね。それなのに土日に仕事関係で外出したり、入院した親戚のお見舞いに行ったり、大忙しです。そんな中、今日は『コジ』を見てきました。演出はけっこう面白かったですが、個人的にはオケが何となく乗らなかったです。モーツァルトっ…

ハーディングとマーラーチェンバーオケの4番

私は素人なので、あまりに自分の趣味と合わないもの以外は面白いと感じる傾向があるのですが、この「4番」も面白かったです。もともと、6月7日にオーチャードホールで同一曲目を演奏してくれることになっていたので行く予定にしていたのですが、ますます…

ジンマンとチューリヒ・トーンハレの「白熱の6」

う〜む。この演奏は白熱でした。ジンマンの読み込みの深さとこの曲への愛着みたいなものを感じさせました。また、私はやはりヨーロッパのオケが好みなのですが、その主な原因は弦楽器の音の違いにあると思います。このオケの弦のサウンドは録音でもところど…

「4番」第4楽章の翻訳〜天上の生活〜

マーラーフェスティバルも終盤になってきました。 『4番』はハーディング=マーラーチェンバーオケです。これも聞き逃せませんね。 第4楽章の翻訳をしてみましたが、これは不思議な歌詞ですね。高校生のとき初めてこの対訳を見て、なんか意味不明だったの…

ギルバート・NYフィルの「5番」

アラン・ギルバートとNYフィルの演奏ですが、トーマス・ハンプソン氏を独唱に迎えた「亡き子をしのぶ歌」は、う〜ん、私的にはイマイチでした。この曲はけっこう難しい面があるのか、演奏機会が多い割に、なかなかピタッとくる演奏に出会えません。もっと…

ゲルギエフ=ロンドン交響楽団の「アダージョ」と「巨人」〜AにはじまりAに終わる?

「ライプツィヒ国際マーラーフェスティバル」をこんなに熱心に追っているのは私だけでしょうか?マーラーファンは多いので、けっこう聴いている人が多いような気がしますが・・・。それにしても今回素晴らしいのは、全部録画して公開してくれていることです…

ロイヤルコンセルトヘボウの「大地の歌」とバイエルン放送響の「7番」

ファビオ・ルイージとコンセルトヘボウの演奏は、私にとってはちょっと微妙でした。どこが悪いというわけではないのですが、いまひとつ乗らない感じ。ただディーン・スミス氏はこの曲十八番なので、いつもどおり良かったですね。アンナ・ラーションさんも、…

マーラーフェスティバル=リンク先の整理

以前紹介したこちらのページで、これまでのがほとんど聞けますね。 http://liveweb.arte.tv/de/video/Mahler-Festival__Totenfeier___das_Lied_von_der_Erde_unter_der_Leitung_von_Fabio_Luisi/ これからライブでも聞けるのかな? あッ、聞けそうです。やっ…

準メルクルの10番は超おすすめ〜ライプチツィヒマーラーフェスティバル〜

これはいいですよ!絶対聴いてください。今日はいい音楽三昧でルンルンです♪明日はなぜか仕事ですが。。。 http://www.mdr.de/mahler/ 準メルクル氏は、かっこいいですね。彼の指揮ぶりはなかなか個性的で絵になります。指揮する姿を見ているだけで楽しめま…

5月21日の新日フィル〜ブラームスの「至福」マルチヌーの「望郷」

トリフォニーホールに聴きに行ってきました。最初にドヴォルザークの『交響的変奏曲』が演奏されましたが、不明にして私この曲初めて聴きました。う〜む。なんといい曲でしょうか。ドヴォルザークって本当にあなどれない作曲家ですよ。(別にあなどってませ…

サロネン=ドレスデンの3番

昨夜のサロネン指揮マーラー3番を聴きました。 http://www.mdr.de/mahler/ (追記:5月23日時点のリンク先はこちら。http://liveweb.arte.tv/de/video/3__Sinfonie_d-Moll_von_Gustav_Mahler/) これは、第3楽章までは、「う〜ん、そんなでもないな。と…

またも『復活』を聴いてしまう私

2日目の演奏も録画で聴いてしまいました。我ながら熱心だなあと思います。 http://www.mdr.de/mahler/ 演奏そのものは1日目のほうがピーンと張りつめるような緊張感がありましたね。あの演奏はすごかったと思います。 もちろん2日目も悪くはなかったです…

「3番」〜ニーチェに作曲する怖い者知らずのマーラー

偉大な芸術家というのは、発想が常識からぶっとんでいる所があると思うのですが、このマーラーの『3番』というのはまさにそれじゃないかと思います。もちろん、それまでの「1番」「2番」にもそれは感じられるのですが、「3番」はそれを上回ってあらゆる…

マーラー100周忌の「復活」

ライプツィヒマーラー・フェスティヴァルは、このページで録画を見ることができました。 http://www.mdr.de/mahler/(追記:5月23日現在、このページの下に動画のリストがあって、そこに17日・18日両方の「復活」があります。私的には、17日の演奏…

交響曲第2番『復活』

『復活』の歌唱部分を訳してみました。いろいろな訳を目にするのですが、自分で訳してみないと、訳の良し悪しにかかわらず今ひとつピンとこない時があるので、基本的には自分の勉強用です。 Ⅳ Urlicht - O Röschen rot! Der Mensch liegt in größter Not! De…

ライプツィヒ・マーラーフェスティヴァル

「ライプツィヒに行きたしと思えどもライプツィヒはあまりに遠し。せめては新しきサイト見て気ままなる旅に出でてみん・・・」 マーラーの命日は1911年の5月18日ですから、今週の水曜日は死後ちょうど100年の命日ということになります。これを記念…

コジファントゥッテ・オールジャパニーズパフォーマンス(May15th)

新国立劇場の中劇場で日本人カヴァー歌手によるコンサート形式の『コジ・ファン・トゥッテ』に行ってきたのですが、とても良かったです。これほどいい上演を楽しめれば大満足で何も言うことはありません。 何といっても女性陣3人がみなさん良かったです。佐…

音楽という科学〜ベートーヴェン「ピアノソナタ第32番」

「オペラ対訳プロジェクト」で「チーム・ヘンデル」として活躍しておられるREIKO様のブログを見ていたら、目からウロコがたくさん落ちてしまいました。率直に言って、音楽というもののとらえ方が変わると思います。 http://handel.at.webry.info/201104…

「ブラバントのローエングリン」(グリム童話)と「訳者より」

この前対訳を完成させた『ローエングリン』について「訳者より」と「グリム童話の翻訳」をアップしました。 「訳者より」は私としては珍しく、途中でワーグナー自身の文章をそのまま引用したのですが、実はこの文章でワーグナーは彼自身にとってのこのオペラ…

マーラー『亡き子をしのぶ歌』

前々回の記事で書いたマーラー『亡き子をしのぶ歌』の翻訳です。ボックスを左右に並べられればよいのですが、どうも無理っぽいので、やむを得ず上下にしました。詩の文面はこれだけ読むと、やや「ジコチュウ」な印象も無いではないですが、これに音楽が客観…

ローエングリン完成

今日アップして、やっと全幕完成です。 http://www31.atwiki.jp/oper/pages/1433.html あとは「コメント」を書くのと、あまり知られていない「グリム童話版ローエングリン」の翻訳を載せたいなと思います。 「ローエングリン」というのは、ワーグナーの全作…

マーラー君に捧げるアダージョ

今日はオペラ対訳プロジェクトに『ローエングリン』第3幕の前半をアップしました。 http://www31.atwiki.jp/oper/pages/1432.html 後半も下書きはできているので、あともう少しで完成です。 さて昨日タイトルの映画を見に行きました。私はあんまり映画に行…

ファスベンダーのマーラー歌曲集(「亡き子をしのぶ歌」など)

なんか時事ネタで日曜日が終わってしまうのは悲しいので、CDの紹介を。(例によってAmazonにはないのでタワーレコードにリンク) http://tower.jp/item/48800/Mahler:-Lieder---Fassbaender,-Chailly 1枚に「リュッケルト歌曲集」「さすらう若人の歌」「…