影のない女のライブでの発見

ライブで聴きに行く効用は、音響も含めていろいろあるのですが、作品に集中できることです。日頃は、どうしても「ながら」で聴いてしまうことが多いです。
影のない女」は、やはり音楽が良いと思うのですが、そこには色々な意味があるような気がします。シュトラウス自身は、ホフマンスタールに「これを最後のロマン派オペラにしましょう」とか言っていて、これはある意味、とても感動的です。確かに「最後のロマン派オペラ」かも知れません。
ただもちろん、それだけではなく、すごく現代的で、いろんなインプット、アウトプットがあるように思えます。ライブを聴いていて、すごく思ったのは、「バラクの妻」の音楽は、ヤナーチェクの「カーチャ・カバノヴァ」の「うるさいしゅうとめ、カバニハ」に似ていないか?ということです。
ですが「似ている」と言っても、シュトラウスの作品のほうが早いので、似ているのは、むしろヤナーチェクのほうですね。
1週間ほど「何でだろう?」と考えていたのですが、どうも、そもそもモティーフが似ているようです。三連符と四分音符の組み合わせのリズムですね。そう考えてみると、「カーチャ」と「影のない女」って、かなりテーマが似ている気がしてきました。
Youtubeにグラインドボーのカーチャがあるので、載せてみます。
http://www.youtube.com/watch?v=XkgwdHLN6Hk&feature=related
ちょっと音質が悪いのですが、歌手と演出がすごくいいです。