2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ワーグナー生誕200年〜『神々の黄昏』より〜

遅ればせながら、5月に「オペラ対訳プロジェクト」に、『神々の黄昏』の「アリアにジャンプ」を貼っていただいたので、そのご紹介です。 http://www31.atwiki.jp/oper/pages/196.html 後半の2つのうち、「聖なる花嫁よ」は、ついこの前紹介していますし、…

トーマス・マン『魔の山』より(2)〜「妙音の泉」の解題と最終章の翻訳〜

アンナ)前回のトーマス・マン『魔の山』の文章は、すごく熱がこもった文章ですね。 トマス)そうですね。この小説は、いつもは「イロニー」つまりどちらつかずの態度が基調となっているのに、ここでは本当に真剣な感じがします。ある意味、これは小説全体の…

トーマス・マン『魔の山』の抄訳〜ドイツロマン主義とその超克〜

予告後に、ずいぶん時間がかかりましたが、やっとできました。トーマス・マン『魔の山』第6章『妙音の泉』からの翻訳です。 スイスのサナトリウムで日々を過ごす主人公ハンス・カストルプは、サナトリウムが導入した最新式の蓄音機のレコードにハマってしま…

ワーグナー生誕200年記念対談(3)〜ブリュンヒルデの目覚め

トマス)ちょっと間が空いてしまいましたが、この間、トーマス・マン『魔の山』の一部を翻訳していました。もう少ししたら、アップできると思います。やはり、「ドイツロマン主義」というものがなんであるかということを、これ以上に示している文章はないと…