2011-01-01から1年間の記事一覧
ずいぶん長く更新していませんでしたが、今年で一年が終わりです。 クナッパーツブッシュの62年「パルジファル」を聴いていると、やはりこれ以上の「パルジファル」は考えられないという気になります。歌手もいいのですが、やはりクナの指揮なのでしょう。一…
少し前から、よく聞いているCD。ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ集(全曲)アーティスト: キョン=ファ(チョン),ブラームス,フランクル(ペーター)出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン発売日: 2008/03/26メディア: CD クリック: 4回この商品を含むブ…
R・シュトラウスの「四つの最後の歌」を訳してみました。1〜3曲はヘッセ、4曲目はアイヒェンドルフですが、どれもとてもいい詩だと思います。翻訳は原文にない言葉を補ったりしているので、かなり自由な訳にしています。 Frühling - In dämmrigen Grüften…
5月のライプチッヒマーラー音楽祭のDVDが発売されたので見てみました。 シャイー=ゲヴァントハウスのこの演奏は、「2番」もいいのですが、やはり「8番」がいいです。 字幕つきなのがうれしいところです。(日本語版ではないですが。) 「8番」にもの…
バイエルン国立歌劇場のローエングリンを聴いてきました。やっぱりワーグナーはいいです。思えばワーグナー作品の観劇は昨年12月の『トリスタン』以来でした。だいぶ疲れてしまいましたが、忘れないうちに少しでもレビューを書いておこうと思います。 良か…
さきほどは『ローエングリン』の話をしていたのですが、オペ対に『ヴァルキューレ』第1幕第1場をアップしたので、そのご案内です。 http://www31.atwiki.jp/oper/pages/92.html 最初のト書きが長いうえ、意味が取りにくいので、正直疲れてしまいます。端的…
来週の10月2日(日)の『ローエングリン』公演ですが、なんとか時間が取れるようになったので行けそうです。チケットもゲットしました。ハードスケジュールではあるのですが、楽しみです。 ボータくんとマギーさんとマイヤーさんだから、それを聴くだけで…
昨日は横浜のみなとみらい小ホールに遠出して、ヴェーラ弦楽四重奏団の演奏を聴いてきました。蒸し暑さでくたくたになりましたが、さすがに残暑もこれで終わりでしょうかね? ヴェーラ四重奏団は日本のカルテットですが、実に素晴らしかったです。横浜まで行…
トーマス・マンの最初の長編小説『ブッデンブローク家の人びと』は、彼の一家のいわば自伝的物語なのですが、初めは力強い商人の家庭だった一家が次第に没落していく過程を描いています。しかし、その没落は芸術と鋭く対置されています。一見、音楽という芸…
今さら語るまでもない名盤だろうと思うのですが、私は恥ずかしながら初めて聴きました。バックハウスもですが、ウィーンフィルもすごい・・・。このCDは音がとてもいいと思います。ブラームスは43年前の演奏なのですが、全然そんなふうに思えません。(…
何にも書かないまま40日休んでいましたが・・・。 私は夏はもともと大の苦手で、いつもこの時期気分が落ち込み、やる気がわかなくなるのですが、今年は節電もあるので更にくたびれました。とはいえ、去年に比べて比較的涼しい夏だったのは、救いでした。 …
おとといの新日フィルのトリスタンは、やはり予想通りというか、藤村さんのブランゲーネが良かったです。彼女はピッチがすごく正確だと思うので、ブランゲーネの歌の最初の「ア〜〜〜〜(すごく長い)〜〜〜インザ〜〜〜〜ム」という部分がすごく良かったで…
最近ほんとに暑いです。フラフラしてしまいます。 土曜日に新日フィルの「トリスタン」を聴きに行くのが楽しみなのですが、これほど暑いと心配ではあります。このストーリーの舞台設定って夏なのですがヨーロッパの夏なのでカラッとした感じです。だから、と…
今回はいつもと逆で、曲のほうが私です。 少しでも「癒し」になれば良いのですが、そこは素人なのでお許しを。 http://www.youtube.com/watch?v=hlaQVznS-RI いつもは、モーツァルトならモーツァルトの音符の置き方の完璧さに感じ入るばかりなのですが、自分…
このシリーズはご無沙汰なのですが、たまに楽しんでいただいているとのメールをいただきます。一人でも楽しんでいただけるのは嬉しいので、少しずつ続けたいと思います。(この作業は、編曲するのはそんなに大変じゃない・・・というかむしろ楽しいんですが…
今日は「リュッケルトの詩による5つの歌曲」です。これはマーラーの作品の中でも最も素直な幸福感にあふれていると思います。ちょうどアルマと婚約・結婚した頃なので、全てにその幸福感が現れているように思います。 Fünf Lieder nach Rückert - 1 Ich at…
今夜は都響の定期を聴いてみました。ブラームスのピアノコンツェルト2番とシベリウスの7番という曲目に魅かれたもので。指揮はジョセフ・ウォルフ氏。 しかし前半のブラームスは「う〜む・・・」でした。何が良くないかというと指揮者に尽きます。ピアノ(若…
最近マーラー漬けだったので、この初期の作品もオペラ対訳プロジェクトにアップしてみました。 http://www31.atwiki.jp/oper/pages/1559.html ちょっと怖い話ですね。特に最後の死んだ弟のセリフがこわいです・・・。あまり存在感のない「お姫様」も不気味な…
最近、なんとなく、この曲を聴いていました。いかにもロシア民謡っぽいメロディーをプロコフィエフらしいアレンジにしています。 http://www.youtube.com/watch?v=cYoYRBRQ4ro&feature=related 演奏は上記のほうが私はいいと思うのですが、下記は画像がいい…
今夜は、マーラーチェンバーオーケストラのマーラープログラムを聴いてきました。 (オーチャードホール。ダニエル・ハーディング指揮。ソプラノ:モイツァ・エルトマン) 最初は『花の章』ですが、やはり実演で聴くと違いますね。「劇付随音楽」だったこと…
今回ライプツィヒのイベントの視聴を通してマーラーについて改めて考えてみたのですが、この人の最もすごい所は「(今で言えば)ウィーン国立歌劇場の総監督」をやりながら、後世に残る交響曲を多数作ったことだと思います。 通常、創作者というのはアウトサ…
今回、自分の勉強としてマーラーをずっと訳してきたので、最後にこれをと思ったのですが、いやはや超難物です。ここまで高度に詩的言語だと、適切に訳せているかはまったく自信がありません。ただ、自分なりにきちんと読みこむと、意味はそれなりにわかって…
この季節は雨がイヤですね。それなのに土日に仕事関係で外出したり、入院した親戚のお見舞いに行ったり、大忙しです。そんな中、今日は『コジ』を見てきました。演出はけっこう面白かったですが、個人的にはオケが何となく乗らなかったです。モーツァルトっ…
私は素人なので、あまりに自分の趣味と合わないもの以外は面白いと感じる傾向があるのですが、この「4番」も面白かったです。もともと、6月7日にオーチャードホールで同一曲目を演奏してくれることになっていたので行く予定にしていたのですが、ますます…
う〜む。この演奏は白熱でした。ジンマンの読み込みの深さとこの曲への愛着みたいなものを感じさせました。また、私はやはりヨーロッパのオケが好みなのですが、その主な原因は弦楽器の音の違いにあると思います。このオケの弦のサウンドは録音でもところど…
マーラーフェスティバルも終盤になってきました。 『4番』はハーディング=マーラーチェンバーオケです。これも聞き逃せませんね。 第4楽章の翻訳をしてみましたが、これは不思議な歌詞ですね。高校生のとき初めてこの対訳を見て、なんか意味不明だったの…
アラン・ギルバートとNYフィルの演奏ですが、トーマス・ハンプソン氏を独唱に迎えた「亡き子をしのぶ歌」は、う〜ん、私的にはイマイチでした。この曲はけっこう難しい面があるのか、演奏機会が多い割に、なかなかピタッとくる演奏に出会えません。もっと…
「ライプツィヒ国際マーラーフェスティバル」をこんなに熱心に追っているのは私だけでしょうか?マーラーファンは多いので、けっこう聴いている人が多いような気がしますが・・・。それにしても今回素晴らしいのは、全部録画して公開してくれていることです…
ファビオ・ルイージとコンセルトヘボウの演奏は、私にとってはちょっと微妙でした。どこが悪いというわけではないのですが、いまひとつ乗らない感じ。ただディーン・スミス氏はこの曲十八番なので、いつもどおり良かったですね。アンナ・ラーションさんも、…
以前紹介したこちらのページで、これまでのがほとんど聞けますね。 http://liveweb.arte.tv/de/video/Mahler-Festival__Totenfeier___das_Lied_von_der_Erde_unter_der_Leitung_von_Fabio_Luisi/ これからライブでも聞けるのかな? あッ、聞けそうです。やっ…