耳ざわりのいいニールセン

ニールセンは、1865年の6月9日生まれなので「生誕135年」ですね。シベリウスは同い年で、リヒャルト・シュトラウスは1歳年上です。若いころには、「それほどヘンじゃない曲」も作っています。今ひとつ「日本人受け」する曲がないので、絶対ポピュラーにはならない気がします。
「小組曲」より第2曲「インテルメッツォ」
http://www.youtube.com/watch?v=8L3OUs-d59s
「ユモレスクとバガテル」(ちょっと録音が古いですが)
http://www.youtube.com/watch?v=cRor3VCB2zU
交響曲第1番」より第2楽章
http://www.youtube.com/watch?v=sfJwHJxhUX8&feature=related
若い時の作品が多いですが、やっぱりどことなく個性的かも?「1番」なんかに典型的なのですが、テーマを確保しないうちに、どんどん次へと進んでいくのが「ニールセン節」かも知れません。「ロマン派」じゃないところが面白いと思います。
ご多分にもれず、彼もワーグナーにははまったようですが、かなり早い時期にその影響を脱しています。ただ、デンマーク王立劇場の指揮者として「トリスタン」の上演を図って(実現したかは不明)いますから、アンチワーグナーというわけではありません。また、「マスカラーデ」は、このころデンマークで初演された「マイスタージンガー」の影響を受けているはずだ、とシェーンヴァント氏は書いていました。
確かに、はっきり似ているところがあって、第3幕のラストでヘンリクが合唱の合間に歌うところがハンス・ザックスを思わせますし、そもそも役柄自体が似ています。また、第2幕で「夜警」が締めくくるところもそっくりです。ちなみに、原作上のヘンリクは、フィガロを先取りしたキャラと言われたりしているようです。

今夜のニールセン・フェスは、地元のオーデンセ交響楽団で、曲目は、
・ニールス・ガーデ「オシアン序曲」
ショスタコ「ヴァイオリン協奏曲第1番」
・ニールセン「交響曲第3番(シンフォニアエスパンシヴァ)」
http://www.dr.dk/drnetradio/index.dr?evt=k&name=p2
日本時間午前3時じゃ起きてられませんって。録音するしかありません。
ヴァイオリンのAvanesyan Hrachya(アバネシアン・フラッチャ?)は、2008年のニールセン・コンクール優勝者です。アルメニア人なんですね。シベリウスのコンチェルトの演奏がありました。
http://www.youtube.com/watch?v=sRn8u3IEdwY
(音質が悪いですが・・・)