2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ワーグナー生誕200年記念対談(2)〜閑話休題(ドイツロマン派の音楽について)

アンナ)前回の「シューマンは市民的な分だけワーグナーよりすぐれている」というのは、なんとなくひっかかる言い方ですよね。これって、ほめてるのかけなしているのか分からない、すごく嫌らしい言い方(笑)だと思います。 ヨハン)ぼくも同じことを思いま…

ワーグナー生誕200年記念対談(1)〜ロマン主義的自己愛とその超克(トリスタンとイゾルデ)〜

誕生日の翌日のNHKの朝のニュースで、「ドイツでワーグナー200年目の誕生日が祝われている」とやっていたので、「おお。さすがにニュースになるか!」と思ったのですが、ほとんどが「ワーグナーには負の側面があり、ワーグナーの音楽が大好きだったヒトラ…

ワーグナー生誕200年

今日が200年祭。そのためだけの記事です(笑)。さすがにドイツでは、いろいろな特集がされています。

リヒャルト・ワーグナーとロマン主義的世界観(最終夜)

ワーグナー生誕200年イブです。このシリーズは今夜で最終回。 やはりトリはこの場面でしょうか。リンク先は、「オペ対」動画対訳の、1951年バイロイト。パルジファルはヴィントガッセン。グルネマンツはルートヴィヒ・ヴェーバー。http://www.youtube.com/wa…

リヒャルト・ワーグナーとロマン主義的世界観(第3夜)

8 ブリュンヒルデ!聖なる花嫁よ!(『神々の黄昏』第3幕) 陰謀により「忘れ薬」を飲まされ、ほんとうの妻ブリュンヒルデのことを忘れていたジークフリートは、背中に槍の一突きを受けて絶命する最後の瞬間、ついにブリュンヒルデへの愛を思い起こし、「眠…

リヒャルト・ワーグナーとロマン主義的世界観(第2夜)

前回からの続きです。今回は、少し間奏曲風の内容です。対訳は、タイトルの下のリンク先から、直接飛ぶようになっていますので、ご活用ください。 4 可愛い白鳥よ(『ローエングリン』第3幕) http://www31.atwiki.jp/oper/pages/1433.html#Schwan 聖杯騎…

リヒャルト・ワーグナーとロマン主義的世界観(第1夜)〜トリスタンとイゾルデ〜

ワーグナーの代表的作品といえば、何といっても『トリスタンとイゾルデ』でしょう。 1 降りて来い、愛の夜よ(『トリスタンとイゾルデ』第2幕) 『トリスタンとイゾルデ』第2幕の二人の逢引きシーンの二重唱。CDとしては先日も紹介したクラウス・フロ−…

リヒャルト・ワーグナーとロマン主義的世界観(序夜)〜ワーグナー生誕200年記念〜

いよいよ、5月22日は、リヒャルト・ワーグナー生誕200年記念日です。 これは、自分のようなワーグナーファンにとっては大記念日なので、何か記念になるようなことをしたいと考え、評論を書いてみました。 こんなに盛り上がってるのは、私だけかも知れ…