年末の「パルジファル」と「マタイ」

ずいぶん長く更新していませんでしたが、今年で一年が終わりです。
クナッパーツブッシュの62年「パルジファル」を聴いていると、やはりこれ以上の「パルジファル」は考えられないという気になります。歌手もいいのですが、やはりクナの指揮なのでしょう。一つ一つのフレーズに生気がこもっているような演奏です。
最近、リヒターの指揮する59年「マタイ」を繰り返し聴いていたのですが、この2つの演奏(作品も)には共通するものを感じます。どちらもキリスト教的な作品なのですが、本当にすぐれた芸術は宗教の枠を超えてしまうように思えます。
来年はよい年になりますように。