ファスベンダーのマーラー歌曲集(「亡き子をしのぶ歌」など)
なんか時事ネタで日曜日が終わってしまうのは悲しいので、CDの紹介を。(例によってAmazonにはないのでタワーレコードにリンク)
http://tower.jp/item/48800/Mahler:-Lieder---Fassbaender,-Chailly
1枚に「リュッケルト歌曲集」「さすらう若人の歌」「亡き子をしのぶ歌」が収まっている選曲がグッド。私はシャイーの指揮(ベルリンドイツ交響楽団)はほんとにいいと思うのですが、なぜそんなに評価されていないのか何度も言いますが、とてもフシギ。編成が軽いので、よけい清澄な音色が心に染みます。
歌曲集の後半2曲はむしろバリトンの曲ですが、メゾソプラノでも良く歌われます。それにしても、ブリギッテ・ファスベンダーの声と表現は、とてもこの曲の世界にマッチしていると思います。淡々と歌うところがいいのです。
『リュッケルト』のイチオシは「真夜中に」。『さすらう』と『亡き子』は全曲いいですね。こんなに集中力を持って全曲聴かせる演奏はなかなか無いと思います。男声も含めていろいろ聴いたのですが、今のところこれが私にとってはベスト。歌手ももちろんですが、オケが私に合うのかも知れません。音楽の捉え方が繊細なので、『亡き子』の最後にチェレスタ(追記:チェレスタもあるのですが「戻ってくる」のはグロッケンシュピール(鉄琴)でしたね)が戻ってくるところが実に印象的に聴こえます。