サロネン=ドレスデンの3番

昨夜のサロネン指揮マーラー3番を聴きました。
http://www.mdr.de/mahler/
(追記:5月23日時点のリンク先はこちら。http://liveweb.arte.tv/de/video/3__Sinfonie_d-Moll_von_Gustav_Mahler/
これは、第3楽章までは、「う〜ん、そんなでもないな。ところどころ面白いけど・・・」と思っていたら、第4楽章から俄然変わりました。アルトのリッリ・パーシキヴィさんはいいですね。服装からして古代風(?)ですが、なんかこの思い入れっていいですね。声ももちろんいいけれど、ジェスチュアがいいです。引き込まれてしまいました。そのあとの5楽章は合唱もかわいらしくていいのですが、弦楽器がそれまで出さなかった心に染みるような音色を出します。それは終楽章に至っても続いて、このアダージョも実に良かったですね。
サロネンの指揮は実に淡淡。私にとってはちょっととらえがたい人ですが決して評価が低いわけではありません。ドレスデン・シュターツカペレは、くすんだ音色で、そこが魅力ですかね。でも終楽章でその弦楽器の音の魅力を遺憾なく発揮しています。ライプチヒゲヴァントハウスも実はこれと似ていたような気がするのでですが、あちらはだいぶ若手と入れ替えています。
この曲は長いので、全曲ではなく、むしろ第4楽章以降から聴いてみたほうが、この曲の魅力がわかるかも知れませんよ。70分あたりからです。