またも『復活』を聴いてしまう私

2日目の演奏も録画で聴いてしまいました。我ながら熱心だなあと思います。
http://www.mdr.de/mahler/
演奏そのものは1日目のほうがピーンと張りつめるような緊張感がありましたね。あの演奏はすごかったと思います。
もちろん2日目も悪くはなかったです。1日目を聴いていなければ、これでも十分に満足かも知れません。特に終楽章が良かったですが、これは合唱が「これを最後」と心をこめて歌っていたせいもあるでしょうか。これは実に良かったです。
考えてみると、ライブで2日連続で同一曲目を聴いたことってないのですが、Webでこういうことをやっていただくと発見がありますね。
一番はっきりと感じたのは客層の違いで、2日目は比較的カジュアルでしたね。1日目のあの「こ、こわい・・・」と感じるお客さん達って何だかすごいと思いますが、だからこそ良い演奏になる部分もあるような気がします。終わったらいきなりスタンディングオベーションでしたが、第2日はそういうわけではありませんでしたから、やはり客層がちょっと違うのでしょう。ライブというのは、指揮者も楽員もそのオーラを肌で感じながらやっていくものなんだろうと思います。
やはり「暖かくも厳しいファン」というのが大事なんでしょう。これは仕事でも同じですね。誰にも厳しいことを言われない「ぬるま湯」では組織は腐ってしまいます。
原発事故などという大惨事(色々な意味での)とその報道を見るにつけ「なんてひどい組織だろう」とつくづく暗澹としますが、私のところだって上層部は同じです。今の日本は東電や政府に限らず、ものすごい「ぬるま湯」状態なんだろうなと思います。
別に必ずしも外国がいいとも思わないですが、ライプツッヒの映像を見ながらふと考えたのは、ドイツは「東西ドイツ統合」という大事件が20年前にあったため、全国民がどうしても政治を考えざるを得ず、そのせいでニュースを見ている限り、日本よりまともに思えるのかも知れません。「民主主義」をやる以上、住民がいかに参加するかが決め手でしょう。日本ほど投票率が低いとどうしようもありません。若者は「入れても何も変わらない」と思うのではなくて「とにかく誰かに入れること」です。そうして若者の投票率が上がると、立候補者が若い人に配慮しなければいけなくなるから、それだけで重大な変化が実現できます。
そうすれば日本も「復活」できるかも知れません(強引なオチでした・・・)
明日の晩は、サロネンの「3番」が楽しめそうなので、ワクワクです。