ミヒャエラ・カウネさんのR・シュトラウス(四つの最後の歌など)

ミヒャエラ・カウネさんは昨年9月の「アラベラ」ですが、このCDを買ってみたら、とても良かったです。

Orchestral Songs

Orchestral Songs

北ドイツ放送響というと私にはギュンター・ヴァントのイメージが強いです。このCDの指揮は大植栄次氏。まあ悪くないかなと思いますが、わりと独特の音楽づくりのように思えます。こだわりどころが独特な感じが私にはします。とはいえ、決して悪くはない。『四つの最後の歌』も最初は「んっ?」と思ったが、二度目はそんなに悪くなかったです。オケが伝統を残していて、そこはかとない香気を醸しだします。
カウネさんの声は、いつもいいと思うのですが、ところどころ色気があってそこが彼女の最大の魅力ですね。これをポップさんと比べると、ポップさんは「清らか」というか「まじめ」です。思うにあまりセクシーさがないのですが、そのひたむきさが私にしっくりくるのかも知れません。
「しかしカウネさんのセクシーな雰囲気も捨てがたいぞ」(いいかげんだ・・・)と思ってしまいましたが、ポップさんの『四つの最後の歌』(テンシュテット)を改めて聴くと、「こ・・・これは・・・」と唸ってしまいました。「春の妖精」かなんかが憑依しているかのようだ(大げさ)。とはいえ、ちょっと真面目すぎる面もあるかもしれない。
そんなわけで、カウネさんとポップさんの間で板挟みになった(←なってないって・・・)今日でしたが、きっとこれは特殊なファン心理かも知れないので、カウネさんのCD買ってくださいね。彼女の歌はとても良いです。
今日は一日休みだったので、朝から5時間ほど『ローエングリン』第3幕に取り組んだらはかどって、第2場まで下書きが終了しました。『ローエングリン』は文学としても十分楽しめます。近日公開したいところです。