リヒャルト・シュトラウス「あした」

リヒャルト・シュトラウスの作品27「四つの歌」の終曲「あした」の原語と日本語訳です。いい曲なので、Youtubeにいっぱいアップされています。

Und morgen wird die Sonne wieder scheinen,
und auf dem Wege, den ich gehen werde,
wird uns, die Glücklichen, sie wieder einen
inmitten dieser sonnenatmenden Erde . . .
あしたもきっと陽射しが降りそそぐわ。
私が歩むこの道の上には。
幸せな私たち二人は、その時また一つになる。
陽射しを吸い込むこの大地の真ん中で・・・。

Und zu dem Strand, dem weiten, wogenblauen,
werden wir still und langsam niedersteigen,
stumm werden wir uns in die Augen schauen,
und auf uns sinkt des Glückes
stummes Schweigen. . .
見渡す限り青い波が打ち寄せる渚へと、
私たちは、音も立てず、ゆっくりと降りて行く。
黙ったまま目と目を見つめ合わせると、
舞い降りて来るの・・・
幸せのあまり何一つ口に出せない時間が・・・。

この曲は、ルチア・ポップさんのCDを持っているので、これを聴きながら訳してみました。詩人が男性なので、訳詞も通常男性口調なのですが、ソプラノが歌うことのほうが多いようなので、フィメールで訳してみるのもいいかも知れません。ただ、いかんせん訳者が私なので・・・。
この前のDKTは、改めて聴いてみると、やっぱりとてもいいですね。なんか幸せな気持ちになります。