シベリウスおそるべし

この前のサラステの演奏で、パーヴォ・ベルグルンドの演奏を引き合いに出したので、いい加減なことを書いてはいけないと、改めて聴いてみていたのですが「7番」に関しては、このヘルシンキとの演奏が圧倒的にいいですね。改めて聴いてみると、これはこれ以上の演奏って、ちょっと想像できないような気がしてきます(あくまで私的にですが・・・)。

シベリウス交響曲全集

シベリウス交響曲全集

一方、ヨーロッパ室内管との演奏がいいのは「6番」です。
シベリウス:交響曲第4&6番

シベリウス:交響曲第4&6番

と言いつつ、この素晴らしい「6番」を聴いていて改めて思ったのですが、シベリウスは、そもそも録音で聴くものではないかも知れません。ほんとに一音一音のサウンドの勝負なので、ライブで聴くに尽きると思います。(とはいえ、この「6番」ではあたかもコンサートホールにいるような思いで聴いてしまうのですが・・・。)もちろん、どの曲でもそうなのですが、シベリウスというのはその度合いが甚だしいように思えます。もちろんレコードを聴くのは意味のあることですが、ライブに比べると「不満足度」が高いです。私はブラームスもそう感じるので、いわゆる「絶対音楽」系統の人はそういう傾向が強く、今の時代では損しているんじゃないかと思います。シベリウスブラームスを聴きたい人はライブがオススメです。