サラステ・シベリウス「1番」はなぜ良いのか?

なぜ他の演奏と違うのか気になったので、もう一度聴いてみたら分かりました。前回シベリウスはライブがいいといいましたが、やはり録音するべきですね(笑)。拍節感が全く違います。アクセントの置き方が違うわけですが、そのせいで冒頭のクラリネットから違っており、全編にわたって全く違うのです。(冒頭は「ゆったり」ではなく「追いかけられてる」ような感じ。)別に「清新の気」ではなく科学的に説明できました。
これに比べると、他の演奏は「ドイツ風」の演奏なのです。すなわち、弱拍から始まるのが基本の演奏。今回これに気がついたのは、チェコの歌(月に寄せる歌)とドイツの歌(美しい五月に)を比較して考えていたからかも知れません。「ルサルカ」のバイエルンの演奏も、チェコ音楽をドイツ風に演奏しているのが面白かったのです。(このへんは次回書きたいところです)
明日からまた仕事ですが、この休みはけっこう収穫がありました。(「ルサルカ」の翻訳も「第2幕」の下書きまでできたし・・・。これ、なかなか面白いテキストです)