シカゴリリックオペラ(2)

シカゴの演奏はなかなか面白かったです。デイヴィスの指揮はアメリカらしくて「エンタメ」が強く感じられます。一つだけ難を言うと「婚礼の合唱」で、意図と違うのか合唱と演奏がひどくズレてましたが、まあ、粗さがしするほどのことでもないでしょう。
歌手もみんなうまくて、フリードリヒの人もすごく良かったです。
これは不満というわけではないのですが、エルザのマギーさんはシュスターさんの声と接近してきているような気が・・・。彼女はパワーがあるので、ブリュンヒルデとかイゾルデでも成功しそうな気がします。終了後のアナウンスを聴いていたら、カーチャ・カバノバのカーチャを歌うそうです。(聞き間違いでなかったらウィーンで。)これは聴いてみたいものです。
ボータくんは「グラール語り」は、もっと良くてもよいかな?という印象。でも白鳥に別れを告げるところなんか良かったです。
さて今日はこれからゲルギエフの「影のない女」です。シカゴのライブ中継を聴いた後、ロシアの生演奏を聴けるとは、今日は実に優雅です。勤め人であることを忘れそうになります。