プロムスのラトル・トリスタン

galahadさんに紹介していただいた「ラトル・啓蒙の時代オケ」の演奏をNHK・FMで聴いてみました。
あまりピリオドっぽく感じなかったですね。もっとすごいものが出て来ると思ってました。
解説者も言っていたのですが、普通にヴィブラートかけてましたし。ただ弦は普通に聴こえたのですが、ウインドソロはそっけなくて、すごくきれいな感じです。これは、この曲にすごく合っていると思いました。
ラトル=ウルマーナさんの組み合わせは、ウィーンの演奏もネトラジで聴いたのですが、その時は「ブランゲーネの歌」がイマイチで乗れませんでした。ところが、今回は、ここからが良かったですね〜。
この歌を通して、この曲はなんか違う世界にいっちゃう感じなのですが、そのあたりをうまく伝えている感じがしました。
サラ・コノリーさんはグッドじゃないですかね?第2幕というのは、ここがキモなので、ここさえ良ければ、すべて許せる所があります。(逆に、NHKのTVでやってたバイロイト2009は、この部分がイマイチ・・・というかすごくウ〜ムです。)
思うに、この曲は、ここさえ良ければ、あとはすごくいいですね。その後のトリスタンとイゾルデの会話が、これまでとは全く別のムードになります。これが良かったので、私はこれ以上は何もいりません。ラトルは、私よくつかめない人で、聴くたびに良かったり悪かったりします。
ただFMだったので、雑音が入るのが残念でした。もっと、音がきれいに聴こえればなお良かったのですが。