皇帝アリアの楽譜を見る

あまりにも「皇帝アリア」にハマったので、楽譜(ヴォーカル・スコア)を見てみました。「鷹のモティーフ」は同音のシンコペーションに、半音高い前打音がくっついているわけですね。なるほど。これ、すごく「日本の横笛」ふうですね。どこから、こういう発想したんでしょうか?
テノールの最高音は、初めは、G音ですが、だんだん高くなっていって、途中、Aに行って、最後はBまで行きます。(←ん?なんかヘンな表現ですね)このあたり、シュトラウスのテクニックがすごいですね。転調しながら、少しずつ最高音を高めていく手法は、もちろんワーグナーにも見られますが、シュトラウスは、もはや職人芸です。このアリア、ほんとにいいです・・・。
第3幕も聴いていたのですが、皇妃が「命の水」を見る前の、ストリングスだけの舞台転換がいいですねえ〜。ソロが心にしみます。そのあとの「命の水」のキラキラした音楽もいいのですが、「命の水」って何なんでしょうねえ?すごく体に良さそうな気がしますが(笑)、飲んじゃダメというのが意地悪ですね。きっと「永遠の命を拒否して人間になる」ことを讃えているのでしょう。そうすると、テーマは「銀河鉄道999」です。(ちなみに、「ウイスキー」って「命の水」という意味だったと思います)