第1幕「舞台転換の音楽」の「十字架」〜パルジファル公演(6)

いよいよ明日は初日ということで、今日は前夜祭という感じですかね。(私は明日は行けませんが)
第1幕の「舞台転換の音楽」は、ワーグナーの作品の中でも一二を争う壮大な音楽だと思います。
その解説動画というものを、DTMで作ってみました。
https://www.youtube.com/watch?v=1l7vK2T8y_8
結構手間がかかるのに、ついこんなものを作ってしまう私は、まったく、マニアとしか言いようがないのですが・・・。
ただ、こうやって楽譜を見るのは、やはり非常に楽しいことではあります。
書きたいことは、動画の画面に書き込んだのですが、何と言っても、十字架の音型は、非常に興味深いと思います。
付点8分音符と16分音符とを線で結ぶと、十字架がいくつも浮かび上がってくるような譜面なので、これは意図したものとしか思えません。
また、実際の演奏では、金管群の音に隠れてしまって、この音型は聞き取り困難ですが、その断片的な音響が逆に不思議なムードを作り出してもいます。
これを見た後で、「オペラ対訳プロジェクト」の動画対訳で、実際の演奏にあたってみると、ちょうど良い感じかも知れません。
http://www31.atwiki.jp/oper/pages/2572.html(この動画の、1時間10分15秒〜)
1951年のクナの演奏は、遅すぎると感じるほど、テンポが非常にゆっくりですね。