アラベラ第2幕後半〜暴れん坊マンドリカ

アラベラ第2幕の後半を訳しました。
http://www31.atwiki.jp/oper/pages/619.html
ここは、ストリーミング方式というか、あまり吟味せずに、さあっと訳してみました。そんなわけで、わりと誤訳があるかも知れません。会話調のところは、そんなに難しくないので大丈夫だと思いますが、マンドリカの台詞だけが、とてもわかりにくいです。
あと、このテクストは、最終的なリブレットと違う所があるので、ご注意ください。そんなに大きく違わないのですが、第2幕フィナーレがけっこう違います。なぜ、こんなに違うヴァリアントがあるのか不思議なのですが、こちらのほうが当初の台本に近いのかも知れません。例えば、歌姫ミッリは「言葉なしでヨーデルだけ」との指示がありますが、オペラじゃそんなわけにいかないから修正したような気がします。ですから、これはこれで参考になるような気もしますね。
やはり注目すべきはマンドリカで、「アラベラの部屋の鍵だ」との言葉を耳にはさむと「鍵」という言葉が固定観念になってしまいます。このあたり、この前書いたように、ロシア文学っぽい感じがしますね。あと、シャンパンを飲んで大暴れするあたりもスラブっぽい感じです。「カラマーゾフの兄弟」にも、女性がらみのどんちゃん騒ぎの場面があって、とても面白いですが、そのへんホフマンスタールも意識しているかも知れません。
このへんは見ているだけで面白い所じゃないでしょうかね。