第3幕冒頭エルダのシーン

久しぶりに、ジークフリート第3幕に戻って、冒頭のエルダのシーンを訳しました。
http://www31.atwiki.jp/oper/pages/194.html
ここの翻訳は、言葉の使い方が独特な感じで、なかなか難しいです。さあっと読めるのを、基本コンセプトにしているのですが、うまくできているかわかりません。
ヴォータンは、エルダの助言をもらいに来たはずなのですが、エルダに厳しいことばかり言われるので逆ギレして「お前に何がわかる!おれは、自発的に滅びるんだ!」とか言い始めるので、オイオイなのですが・・・。
それにしても、ヴォータンというのは、やたらと身内とケンカばかりしている人ですね。『ヴァルキューレ』第2幕では正妻フリッカとケンカして負けてしまい、その後は娘のブリュンヒルデ及びヴァルキューレ達とケンカします。子供のジークムントは自分で殺す羽目になってしまうし・・・。
ジークフリート』でも、ここで愛人エルダとケンカして、お次は孫のジークフリートと対決します。『指輪』はヴォータンを中心とした壮大な「単なるホームドラマ」かも知れません。
どうでもいいですが、ワーグナーは夫婦ゲンカ(ここは愛人ですが)の表現のしかたがリアルだと思います。経験のなせるわざかも知れません。