ヤナーチェク「グラゴル・ミサ」

昨夜、「N響アワー」(久々に見ました)で、ヤナーチェクを聴いたので、一言その感想を。
思った以上に良かった・・・。オケも合唱も。
指揮のデュトワは、この曲大好きみたいで、CD(フランスのオケだったか?)も出しているし、もう知り尽くしているという感じです。
N響というのは、いっとき今いちな感じがした時代があったのですが、以前デュトワが常任に来てから、すごく良くなったイメージがあります。(そんなにずっとチェックしていたわけではないので、違っていたらスミマセン)
それにしても、合唱(東京混声合唱団)がいいなあ。「ホザンナ」なんか今まで聴いたどのCDよりもいいような気がしました。
難を言えば独唱で、特にテノールなのですが、いつも「テノールがチョットな・・・」と思うので、どうもヤナーチェクが悪いような疑惑が芽生えてきました。仮にそう考えると、テノールは気の毒な役柄かもしれません。

それにしても、この曲の歌詞は?チェコ語っぽいけど、そうでもないようです。要は、オーストリア帝国(=カトリック)嫌いのヤナーチェクが、カトリックのミサ曲なんか書けるか!ということで、こんな歌詞を使用しているのでしょうが。

でも、テレビで見ると、字幕があっていいですね。特に「クレド」の内容がよく分かったので、収穫でした。
曲の最後は、オルガンの長いソロがあったり、勇ましいマーチだったり、やりたい放題やる所がヤナーチェクらしくて、スカッとします。「シンフォニエッタ」も似たところがありますが、私は「グラゴル・ミサ」のほうがいい曲だと思います。

面白かったのは、番組ではNHKホールのパイプオルガンの解説をしていて、それはそれでためになったのですが、ヤナーチェクの話題は、ほとんどなかったことです。おおい、これじゃ私みたいなファンじゃなけりゃ、何が何だか分からないんじゃないかい?
くどくど解説するのもどうかと思いますが、せめて2・3分ぐらいやってよお、と感じました。