相変わらずモーツアルト

今日は、早く帰れたので、お正月に少しずつ取り組んでいた『魔笛』の第2幕第7場までを「オペラ対訳プロジェクト」上にアップしました。その作業をしながら、『魔笛』第2幕を聴いていました。
前回、モーツアルトのアリアの器楽性について書いたことは、少し舌足らずだったかもしれません。口をきいてくれないタミーノに対して歌うパミーナのアリアなどは、むしろドイツ・リートの先駆けみたいな感じがします。モーツアルトの音楽の中には、ものすごく様々な様式があることに、改めて気付かされます。それは、それまでの音楽史の集大成もあれば、はたまた未来の音楽への萌芽もあるように思えます。
もう一つ思ったのは、モーツアルトは『魔笛』『後宮からの誘拐』などではドイツ語、『フィガロの結婚』『ドン・ジョバンニ』ではイタリア語のオペラを書いていますが、異なる言語でそれぞれ名作を書いた作曲家というのは、著名な人ではモーツアルトぐらいしかいないような気がします。そういう人は当時はほかにもいたのでしょうかね?後世に残るほどの作品を残したのは、モーツアルトだけということでしょうか?
それにしても、「パパパの二重唱」すごすぎます・・・。私には、「Es ist das höchste der Gefühle(拙訳では「想いがはちきれあふれそう」)」という部分のメロディーに入るところが、ものすごく感動的です。歳を取ると、じわじわとわかってくる魅力ですね。
それにしても、最近モーツアルト・ネタばかりですね。新年になってから、なかなかワーグナーに還れません(笑)