ワーグナーにとっての「トリスタン」

トリスタンとイゾルデ』はワーグナーの最も本質的な作品ですね。音楽がとにかく素晴らしいです・・・。ただ、その陰で、物語自体には自分自身、いろいろと謎を感じていました。特に、イゾルデはともかく、トリスタンの行動がナゾだらけなのです。今年、ネット上で「オペラ対訳プロジェクト」という素晴らしい企画がありましたので、それを利用して自分で訳してみたところ、かなり深く理解できました。次回は、そのあたりについて語ってみたいと思います。(NHK・FMのバイロイトは、いま第3幕でトリスタンが綿々と恋情を歌っています。等身大のトリスタンも悪くないですが、ご多分にもれず、ディーン・スミスはちょっと線が細いですね。)